総入れ歯で満足したことがなくいつも安定剤に頼っている

入れ歯に安定剤は必須!?

非常に多くの方が「そもそも総入れ歯はピッタリ合うものではなく、入れ歯安定剤をつけてはじめてしっくりくるものではないのか?」などと思われているようです。
実はこれは全くの誤解で、入れ歯安定剤は「合わない入れ歯」のためのもので、「合う入れ歯」には必要ないのです。

合わない入れ歯のすき間を埋める「入れ歯安定剤」

口腔内の形態にピッタリと合わない入れ歯は、口腔内で動いてしまいます。入れ歯が動くことで特定の部位に痛みを引き起こしたり、出来た隙間に食べ物がはさまったりしてしまいます。このように入れ歯が合わない場合のために総入れ歯安定剤が各社から発売されているのです。総入れ歯安定剤は、入れ歯と口腔内の粘膜との隙間の間を埋めて、入れ歯を安定させ、痛みを緩和したり、食べ物がはさまりにくくするのです。

口腔内の形態にピッタリと合わない入れ歯は、口腔内で動いてしまう。

動くことで特定の部位に痛みを引き起こしたり、出来た隙間に食べ物がはさまったりしてしまう。

このように入れ歯が合わない場合のために入れ歯安定剤が各社から発売されている。

入れ歯安定剤は、入れ歯と隙間の間を埋めて、痛みを緩和したり、食べ物がはさまりにくくする。


入れ歯安定剤のデメリット

長期の使用には適さない

入れ歯安定剤は、長期に渡って使用している方も少なくありません。入れ歯安定材は、臨時で使用すべきものであって、長期間の使用は避けるべきです。

カンジダなどの温床になることもある

たしかに入れ歯安定剤は、合わない入れ歯を安定させ、痛みを緩和してくれるものですが、「カンジダ」という菌が増殖しやすくなるなど、不潔になりやすいというデメリットもあります。

カンジダが増殖すると、粘膜がただれたり、時には粘膜が大きく剥けてしまったりします。

骨が痩せることを見過ごすことになるリスクがある

入れ歯安定剤を使用したからといって、口腔内に入れ歯からかかる力が全て一定に制御されるわけではありません。結局のところは、噛む力が強くかかる所、弱くかかる所ができます。噛む力が強くかかる場所は、歯茎の下にある歯槽骨がどんどん痩せてしまうことがあります。

そうなると歯肉だけがのこり、ブヨブヨのたるんだ状態(フラビーガム)になってしまうこともありあります。フラビーガムになると、その上に入れ歯を乗せても、ブヨブヨの歯肉ごと動いてしまうため、食事の時に全然良く噛めなくなります。

また、フラビーガムが大きくなりすぎると、外科手術で切除する必要性も出てくる場合があります。


ピッタリ合う精密入れ歯は口腔内に吸着して安定する

ピッタリ合う精密な入れ歯の場合、基本的に入れ歯安定剤は必要ありません。歪みの全くないガラスの板同士が水を介してくっつくように、精密な入れ歯も、唾液を介して吸着し、安定するのです。

ガラスの板同士が水でくっつく毛細管現象。

ピッタリ合う精密入れ歯は、唾液が介在して、ピタッと口腔内に吸着し、安定する。


 

入れ歯安定剤に頼らなくても良い入れ歯を

いずれにせよ、入れ歯安定剤は長期の使用には向かないものであることから、あなたにピッタリ合った精密入れ歯を検討することもひとつではないでしょうか。

 

入れ歯安定剤に頼らない「あなたにピッタリ合った」精密入れ歯を

入れ歯安定剤が100億円市場ともいわれているのは、それだけ合わない入れ歯を使用しており、「入れ歯とはそういうものだ」とあきらめてしまっている人が、いかに多いかという事を示しているのではないでしょうか。

東京都台東区浅草にある当院では、入れ歯安定剤に頼らないあなたにピッタリ合った精密入れ歯の提供に力を入れています。